歯列矯正は、通常の歯科治療と比べてかなり長い時間が必要になります。ふつう歯列矯正治療のためには1年がかかると言われていますが、中にはなかなか思うように歯列が改善されず、様子を見ながらの治療のため数年単位が必要となってしまうこともあります。そんなとき、心配になるのがもし治療中に転勤や結婚が決まって遠方に引っ越さなくてはならなくなってしまうという状況です。もしかなり遠方への引越しとなってしまえば、それまで通っていた歯科医師から別のところに通い替えをしなくてはならなくなってしまいます。
もし遠方に同じ方法を知っている歯科医院があるようならそこに引き継ぎをお願いすればよいのですが、歯列矯正治療においてはその歯科医師の考え方や取り入れる治療の種類が異なることも多く、なかなか全く同じ歯科医院というのは探しづらい状況になっています。
また、舌側矯正という歯の裏側からの矯正方法を行なっていた場合などでは、同じように舌側矯正に対応した歯列矯正を行なってくれる歯科医院を探さなくてはならなくなります。
しかしながら、最もよいのは信頼出来る歯科医院を見つけ、そこで最後まできちんと責任をもって治療を行なってもらうという方法です。やむを得ない場合はどうしても起こるものですが、できるだけ歯列矯正には時間的余裕をもっておき、完了まで同じ医師に担当してもらいましょう。もし不安なら、あらかじめ治療にかかる期間などをしっかり確認しておくようにしましょう。